星の空の空の数の色

アルベロベッロのトゥルッリ

夜の空を飛んでみよう

建物の隙間をぬって

何千回だって言ってやるぞ


涙の味なんてしないよしない


ピンクの綿菓子の雲を少し食べて


街の灯りを数えていこう


折り紙でつくる

ハートの手紙



たくさんまいて僕ら


こんなんで何が出来たろうか。



あぁ、泣かないで君


あぁ、泣かないで君



せっかく食べた綿菓子だって


涙で溶けてしまうだろう


君が泣いては


僕だって


空なんて飛べないよ



しょうがないか


そうだ歩こう


僕らこの街だってちゃんと歩いたことなかったじゃないか。



ほらみて、

さっき数えた明かりの逆さまの数字が


瑠璃色に光っては


小さく瞬いているよ。


飛んでた時は


数えることに夢中で

気づかなかったねえ。


君泣いてたのに泣き止んだね


僕もう飛べるけど



もう少し歩いてみようか。





君と歩く


夜がある。