思い出すようになってしまった

子供の頃

布団で泣いてばかりいた


あんな綺麗な心を


私は

辛いから捨てた



ただひたすらに


みないようにした



生きやすいように


いっぱい捨てた



何が残ったかなんて


べつにどうでもよくなった


変わらないものは
幾つあるだろう


捨てずに持てるものは
幾つあるだろう



ダメなことはダメって
いつから言えなくなっただろうか



人目をいつから気にするように
なったろう



全部無かった事にはできないだろうか


泣いてばかりいたあの頃に


自然と戻れやしないだろうか



心がぎゅっと寂しくなることを

いつから苦しいと思うようになっただろう。



人が怖くて
自分が弱くて


そんな気持ちは
弱くて醜いから


捨てようと思ったんだ。


でも
そんな弱い自分を捨てるのに


ほかのことも捨ててしまったよ。


涙はいつから
しょっぱくなくなった?



他人を他人と呼ぶようになった


その他をその他と呼ぶようになった



大人になりたいって


ずっとずっと思ってきた。


でも
子供の頃のほうが
よっぽど大人だった。



おおきいひとに
戻りたい。