夜の赤
鼻をかむような1日だった
ピザ屋のチラシを眺めては
お腹がすいた気持ちになって
ソファーに腰掛ける
夢の中で
嫌な気持ちになって
目が覚めても尚晴れなくなる
えんぴつを転がすみたいに
運にまかせる3分前
郵便屋さんのバイクの音
嗅いでもないのに
煙の匂いがした気がした
ふと思い出す
二年前の2月の路面
あそこは灰色の
夢の中
17日前思い出せるかって言われて
ぱっと思い出せないように
今日が昨日になってゆく。
瞼を閉じた時のイロは
最後のイロなのだと思う。
僕は今日も
白い息をはく。